とうかいフードバンクネットワーク設立の趣旨

 近年、日本社会においては経済格差の拡大や物価高騰などにより、生活に困窮する世帯や子どもの貧困が深刻な課題となっています。一方で、まだ十分に食べられるにもかかわらず廃棄される食品は年間数百万トンにも及び、環境負荷や社会的損失を生み出しています。
私たちフードバンクは、この「食品ロス」と「生活困窮」を同時に解決する取り組みとして、企業や農業者、市民の皆さまから提供いただいた食品を、支援を必要とする家庭や福祉施設へ無償で届ける活動を続けてまいりました。しかし、各地域の団体だけでは十分に行き届かない課題も多く、広域的な連携と協力の仕組みが求められています。
そこで私たちは、東海四県(愛知・岐阜・三重・静岡西部)のフードバンクや食支援団体が力を合わせ、「東海地区フードバンクネットワーク」を設立することといたしました。

 本ネットワークは、次の目的をもって活動いたします。

1. 地域横断的な支援体制の構築

 東海地区の各フードバンクや食支援団体がつながり、食料・情報・ノウハウを共有することで、単独では届きにくい家庭や地域にも支援を届ける。

2. 「もったいない」を「ありがとう」に

 まだ食べられるのに廃棄される食品を有効活用し、生活に困難を抱える人々の支えに変える。食品ロス削減と福祉支援を両立させる。

3. 誰もが安心できる地域社会へ

 ひとり親家庭、高齢者、子ども、障がい者、外国籍住民など、多様な立場の人々を孤立させないために、食を通じたセーフティネットを皆で築く。

4. 連携による力の強化

 行政・企業・農業者・市民団体・教育機関などが協力し、地域ぐるみの「食の支援ネットワーク」を拡大していく。

5. 持続可能な地域福祉と環境づくり

 SDGsの理念を踏まえ、地域で循環する「助け合いの仕組み」として、次世代に引き継げる安心の基盤を確立する。

本ネットワークの目的

一つの団体だけでは支えきれない課題を、東海地域全体ワンチームで力を合わせて支える

ネットワーク加盟団体 一覧
  • エム・トゥ・エム
  • フードバンク愛知
  • フードバンクかにえ
  • フードバンク刈谷
  • フードバンク豊田(このき)
  • フードバンク名古屋
  • フードバンク松阪
  • フードバンク四日市(みんにこ)
  • 西三河フードバンク連絡協議会
  • 三重県フードバンク連絡協議会(フードバンクすずか)

※団体名はアルファベット順表記

とうかいフードバンクネットワーク 各団体レポート

フードバンクすずか

フードバンク愛知

フードバンク西三河連絡協議会

松阪出張所

NPO法人 エム・トゥ・エム

フードバンク刈谷

協力しているその他のネットワーク団体